第27回就労支援B型について解説するコラム〜ひとり暮らしについてその④〜
今回の記事では、ひとり暮らしをするためには、どのくらいお金がかかるのかを解説しています。
1.部屋を契約する際に発生する「初期費用」
初期費用というのは、賃貸住宅を借りるために必要な最初にかかるお金のことです。
福祉サービスの利用契約と同じように、ひとり暮らしをするためには住みたい部屋の大家さんと契約を結ぶ必要があります。
契約を結ぶ際には「家賃の1か月分」といった敷金、礼金と呼ばれる類のお金が発生します。
仮に、家賃4万円の部屋を契約したとして、「敷金家賃の1ヶ月」「礼金家賃の1ヶ月分」という契約内容であれば、4万円+4万円、合計8万円が入居前に必要になります。
この他にも、火災保険や室内のクリーニング代、鍵の交換費等で5万円〜10万円ほど必要になります。
不動産のお店を利用する際には、別途手数料が発生します。
家賃を4万円と仮定して、ここまでを少しまとめましょう。
・敷金4万円(家賃の1か月分)
・礼金4万円(家賃の1か月分)
・火災保険料2万円
・クリーニング代2万円
・鍵交換費1万円
・不動産仲介手数料4万円(家賃の1ヶ月分)
・合計17万円
あくまでも一例ですが、とにかく「なかなかなお金がかかる」ということだけは覚えておきましょう。
2.実際に生活をしていくために必要な「初期費用」
それでは、契約を無事終えたらもうこれで準備万端かと言われるとそうではありません。
実際に生活をしていくためには、家具や家電といった生活必需品を揃える必要があります。
ここでも一例を見ていきましょう。
・冷蔵庫5万円
・洗濯機5万円
・電子レンジ1万円
・炊飯器1万円
・その他調理器具2万円
・エアコン5万円
・TV5万円
・食器類5千円
・食器棚2万円
・その他本棚等5万円
・引っ越し業者依頼料10万円
・合計41万円
人によっては引っ越し業者を利用しない方もいれば、実家にあるものを持ってくることで費用を抑えることも、それぞれもっと安い物を揃えることも可能ですが、やはりひとり暮らしは決して安いものではない。ということはおわかりいただけると思います。
3.まとめ
上記の例では、契約に必要なお金と実際に生活をしていくために必要なものを揃える費用を足すと60万円弱と高額なお金がかかりますが、あくまでこれは一例として考えてください。
しかし、お金がかかることは間違いないので、ひとり暮らしをしたいなあと考えているのであれば、計画的に貯金を行い、無理なく新生活のスタートを切れるように、しっかりと時間をかけて準備をしましょう。
次回は1ヶ月にかかるお金について解説します。