第14回就労支援B型について紹介するコラム 〜番外編〜
今回の記事では番外編「障害者が街を救う?」を お送りします。
1.障害者の社会貢献性とは。
昨今、B型の就労施設発信で地域のご当地グッズの製作及び販売。
また、昨年の春コロナの影響でマスクが市場から足りなくなった時にはマスクを作って販売する事で大きな地域貢献を行った事業所もあります。
このように、今でこそ、障害のある方達の権利がしっかり守られるような動きになりつつありますが、歴史上「社会的弱者」とされてきた方達が、実は地域や世の中に高く貢献しているというケースも非常に増えてきています。
何が言いたいかと言うと、障害があるから、今まで上手くいかなかったからということで何も諦めることはありません。
誰しも必ず輝ける場所があります。
では、本日のタイトルがどういう意味なのか、本題に入りたいと思います。
2.働きたい障害者×労働人口の低い地域=?
例えば、人口も少なく、高齢化率も50%を超えるような地域では、働き手が足りなくなり、町としての機能を維持する事も困難な地域もあります。
そこで注目をされているのが障害のある人たちです。
障害のある人の中で、身体は元気で働きたいのに働く場所がない。といった悩みを抱えている人も一定数いるかと思いますが、働き手の居ない地域ではなくてはならない存在になり得ます。
3.A町の事例。
A町では殆どの商店が個人経営で成り立っており、所謂大型の商業施設がない地域です。
個人経営で野菜の栽培及び販売、日用品を販売し、時には配達も行い皆で支え合ってきた町でしたが、高齢化が顕著になり、やがて配達も難しくなり、独居老人も増えていき、文字通り町としての機能は停止する寸前でした。
そんな中、A町にて運営されていた唯一の就労支援B型の施設では、A町を盛り上げるべく立ち上がりました。
具体的には商店から世帯への商品配達の代行。
配達を通して独居老人世帯の見回り活動。
また、地域で根付いている農家からノウハウを学び、地産地消の伝統を守る活動を行いました。
その結果、A町は高齢化率そのものは変わらないものの、A町に住む人たちの日常は守られる結果となりました。
このように、すべての地域とは行きませんが、場所によっては障害のある方こそがその町の原動力そのものになるケースもあります。
4.まとめ
最終的に世の中から「障害者○○」という枕詞がなくなる事が理想ではありますが、それ自体にはまだ時間がかかる事でしょう。
それでも、繰り返しになりますが、障害があるからといって全てを諦める必要もなければ、自分はダメなんだと思う必要はありません。
どんな人でも必ず輝ける場所があり、人生は楽しいと思える方法はあります。
まだまだこういう事例が大々的に報道される事は少ないですが、是非皆さんの力を発揮できる場所はどこか?という事も考えてみてくださいね。
次回の記事では「就労支援B型を利用する時にはどんな人と関わるのか?」を紹介します。